お話 謎 02 合成獣(キメラ) …訂正、玩具(オモチャ)にされた男 温くなった香茶を口に含みながら、あたしは今頃になって気づいたガウリイの謎にぐるぐると思考をめぐらせた。 あたしは別に過去にこだわらないほうだと思う。というか、自分があまりいいことをしてこなかったせいか、人に根掘り葉掘り聞かれるのもごめんだし... 2007.03.20 お話
lineage 第4章 伝説と真実、そしてライゼールへ-6 リナはガウリイに別れを告げたあと、荷物をまとめた。さして荷物はないし、前にまとめてあったので時間はかからなかった。 本来ならすぐにでも出ていこうと思ったが、立ち上がると眩暈がする。 もしゼフィーリアに向かう途中にゼロスに待ち伏せされていたら... 2007.03.18 lineage
lineage 第4章 伝説と真実、そしてライゼールへ-5 ――あたしがここでやるべきことは終わったわ。だから、さよなら、ガウリイ。 心のどこかでこの言葉がでてくることを覚悟していた。 けれど、覚悟していても衝撃は強かった。頭の上から足のつま先までいっぺんに凍りついたような気持ちを味わう。 ガウリイ... 2007.03.05 lineage
ステップ Step 8 「卒業式」 今日はあたしの卒業式だ。これで高校生活が終わり、それから地元の公立の大学に入る。 あたしにとっては、ちょっと大人になった気分。大学に行ったからっていっても、まだまだ親に世話になることには変わりはないけど、それでも高校生ってのと大学生っていう... 2007.02.24 ステップ
お話 謎 01 不思議な男 ここはセイルーン城にある花々が咲き乱れる庭園。 なんでこんな所でいるかというと、適当にガウリイと旅をしていたら、ただ単にゼルを捕獲したんで、そのままアメリアんとこに乱入したという状況。 だってセイルーン内だったし。久しぶりに四人で会うのもい... 2007.02.17 お話
ステップ Step 7 「彼女との違い」 一月の終わりになると、お店のあちこちでバレンタインコーナーができる。 明らかに義理と思われるようなものから、普通では買えないような高いものまで品揃えは豊富で、あたしはこれを見に行くのが好きだ。 もちろん自分のためにも買う。だって、この時じゃ... 2007.02.11 ステップ
lineage 第4章 伝説と真実、そしてライゼールへ-4 隠していた自分の秘密はあらかた話し終わった。 後は、彼らが自分を見る目がどう変わるか――実はそれが一番怖かった。 大事、なのだ。彼らが。 リナにとって大事なのは家族、そしてゼフィーリアだけだったのに、いつの間にかそれ以上に大事に思うものがで... 2007.01.24 lineage
ステップ Step 6 「一歩前進!?」 中華料理店で食べられるだけ食べて、その後リナが行きたいと言っていた海浜公園へと向かう。カーナビで海浜公園を設定し、その後入っていたCDを流す。「あ、この曲!」「ん?」「あたし好き」「え? これ好きなのか?」 流していたCDはあるドラマのサン... 2007.01.08 ステップ
lineage 第4章 伝説と真実、そしてライゼールへ-3 最初の人――神がはじめて創った人間。そしてゼフィーリア王家の始祖。 それは小さな子ども以外誰しもが知っていることだ。「創世記を見て、おかしいと思ったことがない?」 リナは真剣な表情でみんなを見た。 しかし、創世記というと、本の中でも分厚い部... 2006.12.07 lineage
lineage 第4章 伝説と真実、そしてライゼールへ-2 ゼルガディスの真摯な瞳に、リナは降参するしかなかった。 もし自分が隠していたせいで、自国やエルメキアに不利になっても困る。それに、ライゼールを、ゼロスを相手にするのに、一度でけりをつけなければ被害者の数も多くなるだろう。 それはリナも望むこ... 2006.12.06 lineage
lineage 第4章 伝説と真実、そしてライゼールへ-1 創世記にはこうある。 |赤の竜神《スィーフィード》は人という存在を創りたもうた。 そは、白い肌黒い髪に、赤の竜神の色を象徴する赤い色を瞳に宿した一人の女性。まさに赤の竜神の化身のような姿でもって、その後に創られた者たちの先頭に立ち国を興す。... 2006.12.01 lineage
lineage 第3章 リナとゼロス、そして創世記-12 ガウリイは柄を握り締め、「光よ!」と叫んだ。 その言葉に応じてか、柄から青白く光る刀身が瞬時に現れた。「なっ!?」「まさか……伝説の『光の剣』!?」 いつから存在するのかは不明だが、刀身が文字通り光でできていて、魔族さえも一撃で屠ることがで... 2006.11.24 lineage
くらげ社長と新米秘書の日常 その5 「嗚呼!」 「ああ、リナまで!?」最近忙しく会わなかったリナ。彼女は彼女の勤めている会社の新商品に対していろいろ言っていたのだが…ま、まさかリナまで染まってしまうなんて…。恐るべし、J.F.カンパニー!!***休日にリナの部屋を訪ねたアメリアが目撃した... 2006.11.13 くらげ社長と新米秘書の日常
lineage 第3章 リナとゼロス、そして創世記-11 戦いの場は狭い部屋からバルコニーを経て庭へと移った。 二人の力はどちらも強く、両者とも引けをとらない状態だった。互いに相手を倒す決定的な力が足りない。 とはいえ、長引けば体力がない分リナのほうが不利になる。それに魔族の力を手に入れたというだ... 2006.11.12 lineage
くらげ社長と新米秘書の日常 04 「本当に私を尊敬しているのか」「昔のことです」 リナが社長であるガウリイにお弁当を作るようになって一ヶ月が経とうとしていた。 「うまい」を連呼しておだてる――ガウリイは別にお世辞を言っているのではないだが――ため、結局リナは約束の一週間を過ぎても、毎日ガウリイと自分の分のお弁当を作ってい... 2006.10.25 くらげ社長と新米秘書の日常
lineage 第3章 リナとゼロス、そして創世記-10 リナが前ゼフィーリア女王の第一子――この言葉を聞いたとき、ゼルガディスは今までにないほど驚いた。 ゼルガディスはリナがこの城に来た時に、リナの素性を調べていた。そして、リナは今は隠居している前王の落胤ではないかという推測をした。 しかし、シ... 2006.10.21 lineage
くらげ社長と新米秘書の日常 その4 『くらげん』購入方法 くらげん購入申込用紙このたびはJ.F.カンパニー新商品『くらげん』お求めくださってありがとうございます。ご購入につきましては、下記用紙に必要事項を記入してから、同封の封筒にて当社宛にお送りください。また、同時に くらげ銀行 どらまた支店 に... 2006.10.20 くらげ社長と新米秘書の日常
lineage 第3章 リナとゼロス、そして創世記-9 「おいっしっかりしろ!!」 シルフィールはルークに顔を軽く数回叩くと、だんだん意識がはっきりしてきたのか、「……きゃあ! すみませんっ!!」と叫びながらルークから離れる。 慌てて離れたためよろけてしまい、ルークが倒れないようにと腕を掴む。 ... 2006.10.17 lineage
お話 いつかどこかで。5 結局、リナはあの店から出てガウリイについていくといい、ガウリイは違約金の金貨二十枚を受け取り、領主の城を後にした。 三人は黙々と店に向けて歩いていたが、途中でリナがぼつりと呟くように謝った。「……ごめんなさい」「リナ?」「あんな口から出まか... 2006.10.13 お話
お話 いつかどこかで。4 この地の領主《ロード》アーサー=ブラウニングは、問題の三人と息子であるハロルドを執務室に招き入れ全員がそろうと口を開いた。「まず、リナ=インバース、息子の非を詫びよう。申し訳なかった」「いえ、今後このようなことがなければ、特に騒ぎを大きくす... 2006.10.12 お話
お話 いつかどこかで。3 店にはたくさんの人が働いている。彼らは朝食のため、食堂にはたくさん人が集まる。 そんな中に、リナはガウリイを連れて朝食をとるために食堂に行った。 朝、誘った男をこうして食堂に連れてくるのは珍しくない。 だけど、あのリナが男を連れてきたという... 2006.10.11 お話
お話 いつかどこかで。2 男は楽屋にたどり着くと、いきなり「出て行け」と言われたじろいだ。 けれど、それは決して男に向けたものではなかった。「いい加減にして! あたしはあんたと付き合う気がない、って何回言えば、あんたのその腐った頭は理解できるわけ!?」 少女の甲高い... 2006.10.10 お話