くらげ社長と新米秘書の日常 05 「やはり君でなくては」「そのようで」 平穏な日常というのはそう続くものではない。平穏に慣れた頃には何かとトラブルが起きるものだ。 それは例外なくJ.F.カンパニー社長室でも起こった。「いい加減にしてくださいっ!」 リナはバンッと思い切り重厚な社長の机を叩いた。手のひらがジンジン... 2008.03.03 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 その8 じりじり… 「ちょ…待て…待ってくれ!!」「何を言うんです。ゼルガディスさんの分もちゃんとありますよ!!」「俺の分などいらん!!」「なーに言ってんのよ? 一回着たら病みつきになるわよ~?」なんと! とうとうゼルガディスにまで魔の手(笑)が!!「あんた開... 2008.03.03 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 その7 職人ゼルガディス 「ふっ…完璧だ――」手のひらに乗っているのは、彼が務めている会社いちおしの開発品――有機物でできた動くぬいぐるみ『くらげん』。職人気質の男――ゼルガディス。いくら気の乗らないものでも、上からの命令(笑)なら、きちんと仕事をこなす男。***J... 2007.09.10 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 その6 てふてふまわる。 「ウフフ…結構気持ちいいのね」「でしょう? 結構病みつきになるのよ」「ええ、分かるわあ」「……お前まで染まってどーする…」2人並んでくらげの着ぐるみを着て寝るのを見て、深い深いため息をつくゼルガディス。実は『くらげん』開発者だったりする。「... 2007.05.28 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 その5 「嗚呼!」 「ああ、リナまで!?」最近忙しく会わなかったリナ。彼女は彼女の勤めている会社の新商品に対していろいろ言っていたのだが…ま、まさかリナまで染まってしまうなんて…。恐るべし、J.F.カンパニー!!***休日にリナの部屋を訪ねたアメリアが目撃した... 2006.11.13 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 04 「本当に私を尊敬しているのか」「昔のことです」 リナが社長であるガウリイにお弁当を作るようになって一ヶ月が経とうとしていた。 「うまい」を連呼しておだてる――ガウリイは別にお世辞を言っているのではないだが――ため、結局リナは約束の一週間を過ぎても、毎日ガウリイと自分の分のお弁当を作ってい... 2006.10.25 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 その4 『くらげん』購入方法 くらげん購入申込用紙このたびはJ.F.カンパニー新商品『くらげん』お求めくださってありがとうございます。ご購入につきましては、下記用紙に必要事項を記入してから、同封の封筒にて当社宛にお送りください。また、同時に くらげ銀行 どらまた支店 に... 2006.10.20 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 その3 秘書の帰宅。 J.F.カンパニーの秘書であるリナの帰りは遅い。または精神的に疲れて帰ってきていることが多い。今日もコンビニで簡単に弁当を買いつつ、現在住んでいるワンルームマンションへと戻った。「ただいまー。って、言ってもしょうがないんだけどね」つい癖でた... 2006.08.24 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 その2 J.F.カンパニー新商品説明会予行練習。 「当社新商品の『くらげん』でございます。見たとおりくらげの人形(?)ですが、ペットのようにかわいがれば懐きます。先ほど人形と申しましたが、有機物から製作されておりますので、元来の人形のようなぎこちない動きなどはございません。まるで生きている... 2006.08.24 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 その1 J.F.カンパニー社長室の日常 「社長、いじけるのも結構ですがそろそろ仕事してください」「う…少しくらいいじけたっていいじゃないか」「だからってくらげに慰められてどうするんですか?」「くらげ…いいじゃないか。かわいくて」「かわいがるのは結構ですが、いい加減仕事に戻ってくだ... 2006.08.24 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 03 「もっと私を褒めてもいいだろう」「不可能です」 それはリナが入社して二ヶ月経った頃の話だ。 リナはいつものように出社すると、ロッカーに私物を放り込んで給湯室に向かった。 この時間は給湯室にはすでに人がいる。社長であるガウリイと同期――要するに一緒に会社を立ち上げた仲間である――ミリーナと... 2006.08.24 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 02 「それで私に何をしろと」「座っているだけで」 リナが就職したJ.F.カンパニーは比較的新しい会社だ。 もともと社長のガウリイは大手商社の次男らしいが、大学に行っていた時に意気投合した仲間たちと立ち上げたのがJ.F.カンパニーだった。 仲間たちとの話し合いの結果、融資の件や人を魅了する点... 2006.07.28 くらげ社長と新米秘書の日常
くらげ社長と新米秘書の日常 01 「君は私を何だと思っている」「多少、無能かと」 リナ=インバース。 二十二歳。この春大学卒業。商社J.F.カンパニーに入社。 この年の新入社員の中では一番の有望株のため、彼女は入社早々に秘書課へと配属。 ――というのは表向きの話。 実際は秘書課に勤めていた社員が一人退社したため、新しい人... 2006.07.28 くらげ社長と新米秘書の日常