NOVEL 今日も模索中 3 鳥遊里が信じられないといった顔で一歩後ずさると、棚に当たってガタッと音を立てる。 先程まで面白がっていたものが、完全に消え去っていた。「別に先生にどうこうして欲しいって訳じゃないんで安心してください」「あ、うん。なら、なんで話したの?」「先... 2010.04.12 NOVEL
NOVEL 今日も模索中 2 ちょうど部屋に入ったばかりだったので、背中に扉、目の前に鳥遊里。 そして先程の言葉。(もしかしなくても――この状態は普通なら危ないというのでしょうかね?) 思わず客観的に考える。 そしてその後、「別に思っていません」とだけ、短く答えた。「ど... 2010.04.11 NOVEL
NOVEL 今日も模索中 1 平凡などこにでもある普通の公立高校。 でも、平凡でもどこかしらに変わったものがあるのは常だろう。 この学校でも名物と呼ばれるものがいくつか――その内の一つが始まる。「|百花《ももか》!」 窓から入ってくる風に髪を揺らしながら歩いていた少女は... 2010.04.10 NOVEL