お話

スレ二次短編

ウチデノコヅチ

別世界/お伽噺風
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紅 28

リナはシルフィールが出ていった後、頬に流れた涙をふき取ると、外で待っているガウリイのところへと向かった。 本当なら、そっと一言だけお祝いを言って消えるつもりだったのに、シルフィールの思いを聞いてそれができなくなった。そんなことをしたら、シル...
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紅 27

それから二年後、青く晴れ渡った空に教会の鐘の音が響いていた。 礼服を着た人たちが教会の中に次々と入っていく。どうやら結婚式が行われるようだ。もうすぐ式が始まるのか、参列者たちはそれぞれ席に座り始める。 そんな中、一人の女性が花嫁の控えの間を...
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紅 26

ゼロスを滅ぼし当面魔族からの干渉もないだろうということで、結局この町でそれぞれ別れることになった。 シルフィールはサイラーグへと戻り、アメリアはゼルガディスとセイルーンへ戻るという。リナとガウリイは、リナの家族には話をしたほうがいいというガ...
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紅 25

「ガウリイ様を助ける方法が一つだけありますわ」 膝をついて放心するリナの肩に手を置いて、シルフィールは優しく語りかけた。「シルフィール……それは本当なの?」「はい」「どうすればいいの!? 教えて!」 リナはシルフィールにかぶりつくように尋ね...
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紅 24

不死の契約。 それは魔族などと行われ、不死の契約を交わした者はその魔族が生きている限り、不老不死の肉体を得ることできる。 以前アトラス・シティで不死の契約を交わしたものを見たが、文字通り何をしても死ぬことがなかった。 『契約の石』を壊すまで...
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紅 23

太陽がある程度高くなった頃、彼らは朝食を終え宿を後にした。 これから先のことを考えるために、セイルーンでじっくりと魔族への対策などを練ることに決めたからだ。 シルフィールも事の成り行きを見守るまではということで、そのままサイラーグへと戻らず...
スレ二次短編

二杯目のお酒

原作/関係変化初期
スレ二次短編

雪・月・花

原作/1話短め
スレ二次短編

はじめから

原作/暗め/ゼロスちょっかい
スレ二次短編

記憶球(メモリー・オーブ)

原作/姫活躍
スレ二次短編

看護のススメ

原作/病気ネタ
スレ二次短編

年齢差

原作/関係変化直後
スレ二次短編

そばに居る条件

原作(アニメ寄り)/逃げガウ追いリナ?
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紅 22

朝、小鳥のさえずりによりガウリイがまず目を覚ました。 そして、目の前にいる小さくて愛しい存在に、ガウリイは嬉しくなって目を細める。「リナ」 名を呼んで、彼女の顔に優しく唇を寄せる。 まずは頬に数回。そして、額、鼻……数回口付けると、くすぐっ...
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紅 21

ガウリイはリナが目覚めぬよう注意を払いながら装備を外す。その後、自分の分も外すと、リナを抱き上げてベッドに入った。 安らかな寝息を立てているリナは目覚めることなく、ガウリイはそのままリナを抱きしめて眠りについた。 手の中にある温もりが愛しく...
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紅 20

後ろから抱きしめられて、その熱を感じて鼓動が早くなる。心臓がものすごく大きな音を立てているようにリナは感じた。 ガウリイはガウリイで、意気込んで入ってきたのはいいけれど、どう声をかけていいのか分からず、ただリナを抱く腕に力がこもる。 思うの...
こんなシーンで20のお題

19 秘められた関係

「ふんふふん~♪」 あたしは一人で町をぶらついた後、上機嫌で宿へと戻った。 今はガウリイだけじゃなく、ゼル、アメリアと四人で旅をしていて、ガウリイとゼル、アメリアとあたしの二部屋を取っていた。 宿に戻ったとき、アメリアはもう戻っていると聞い...
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紅 19

四人の中に重い沈黙が流れた後、それを消すかのようにシルフィールが口を開いた。「リナさん、まだ隠していることがあったんですね……」「え? どういうことですか?」 リナを説得できたのだから、シルフィールはすべて知っていると思っていた。だからアメ...
こんなシーンで20のお題

09 駄々を捏ねる

なんとなく寝付かれなくて、まだ騒がしい一階の酒場に顔を出した。 一人で飲むのは久しぶりで、なんとなく緊張してしまう。いつもなら、隣にルークがいたから。 酒場はすでに酔いつぶれている人などがいて、思ったより静かだった。 カウンターに座って、カ...
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紅 18

なぜだろう。あれだけ皆から離れなければと焦っていたのに、全ての思いを吐き出したら、なぜかとても落ち着いた気持ちになれた。「でも、現にガウリイ様はリナさんのことを……」「……それは……」「知ってます? リナさん。ガウリイ様がサイラーグにいた二...
こんなシーンで20のお題

もう1つの『告白』

ざわざわと騒がしい酒場に、なぜか女とではなく男と飲んでいる。まったく色気のない話だ。 とはいえ、横に座る男は最近ちょこちょこ一緒になる男――ガウリイは悪いヤツじゃない。相方の少女に『くらげ』と言われて、なにやら掴みどころのない男だが。 今は...
こんなシーンで20のお題

07 告白

「一体どうしたんだ?」 ざわざわと騒がしい酒場の一角で、俺は今一緒にいる男――ガウリイに尋ねた。 いつものヤツにしては珍しいほど思いつめた表情で、ウィスキーを生で呷ると、コトリとテーブルに置いた。「黙っていては分からんだろうが」「……」 黙...
ステップ

Step 4 「原動力」

困った。彼女とデートするために映画のチケットを取ったのに、彼女のほうからキャンセルされた。 まあ、お互い仕事をしているから、平日デートは仕方ない。こういうこともあるさ、とオレは自分に納得させた。 そして、ふとリナのことを思い出す。この間マッ...