短編 ある世界のややこしい関係のお茶会 白を基調にした、汚れひとつ見当たらなさそうな部屋に、ある時刻を告げる音が響いた。それを耳にした人物は、机に向かってペンを走らせていた手を止めた。「もう、こんな時間か……」 昼から数刻、ちょうど小腹が空く時間。いつもなら、側にいる者が茶を持っ... 2010.01.01 短編