CALL

お話

CALL 後日談~名前を呼んで~

「リナ♪」「駄目っ!」「いいじゃないか」「駄目ったら駄目ったら駄目っ!」 オレはリナが逃げられないように自分の上に乗せて抱きしめ、そして耳元で囁いた。 すでにリナが戻ってきて二週間が経っている。 そして、その間ほぼリナはうちに来て一緒にご飯...
お話

CALL 3

「ガウリイ!」 道路の向こうから声をかける彼女。オレは車が来ないのを見計らって道路を横断し彼女の元へと向かう。 一睡もしていない身には辛かったが、それでも彼女と会えるとそんな辛さも吹き飛んでしまう。「……っ」 名前を呼びたくて呼べないもどか...
お話

CALL 2

「だああああっ!! 気色わりいいいいいぃぃっっ!!」 ルークの叫び声と共に、オレは今日もげしっと思い切り蹴られた。「なんだ、ルークか」 だけどそんなこと全然関係ない。 昨日あれだけ口をすっぱくして約束を取り付けたんだ。今日はあの少女に会える...
お話

CALL 1

「ほらぁ、危ないでしょ?」「ごめん……」 オレは急いでいたために、しっかりと確認もせずに道路に飛び出そうとしたのを一人のお姉さんが止めた。 実際止めてもらわなければ、オレはきっと天国街道一直線だっただろう。目の前を勢いよくダンプカーが走り去...