お話 紅 3 二人はセイルーンに向かう道を話しながら歩き、日が暮れる頃には町の宿屋で泊まることにした。 ガウリイは野宿でのんびり夜更けまで会話を――とも思ったが、久しぶりに飲みたい気持ちでもあった。リナもおいしい料理が食べたい、と宿に泊まることを希望した... 2005.08.15 お話
お話 紅 2 ガウリイは予定通りサイラーグを後にした。 シルフィールが名残惜しそうに見ているのを背に、住み慣れた家を旅立ったのだ。さすがに二年間住んだ街である。離れるのはそれなりに寂しさを感じた。 久しぶりに昔の装備を身に付けたせいで、そんなことを思った... 2005.08.15 お話
お話 紅 1 ふう……一人の青年はため息を一ついて、仕事のひと休みに入った。 彼の名はガウリイ=ガブリエフ。そしてここはサイラーグという街である。 ここは二年前に破壊にあって以降、あちこちでいまだに復興が見られている。そんな場所では肉体労働をこなす彼のよ... 2005.08.15 お話